本の話

漱石と資本論

夏目漱石が『明暗』のなかで、マルクスの『資本論』とおぼしき書物のことを取り上げているのをご存知だろうか。主人公津田が読了したいと思っていた本として「経済学の独逸書」が出てくる。漱石は英国留学時に『資本論』と出会っていることは比較的よく知られ...
本の話

『困った人体』の普遍性

偶然だが古書で手に入れた赤瀬川原平の『困った人体』(マガジンハウス1998年)という本が面白い。今は講談社のα文庫に収められているようであり、そのサイトの紹介文を引いてみると、 「男根・胃袋・心臓・目・肛門・口・足・頭・耳・毛・顔面・爪・腰...
音楽

「最期」の曲で語るクラシック音楽(史)

もし自分が音楽の本を1冊だけ書くとしたら、どんな本を書きたいか。深く愛好する幾人かの作曲家を扱った評伝的なエッセイか。(でも海外で出版されたものや若い日本の研究者が著したもので良い本が次々と出ているので、よほど独特の視角からその作曲家を扱わ...
音楽

この世で一番美しく哀しい音楽

「あなたにとってこの世で一番美しく哀しい音楽は?」と聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか。「そんなの決められるはずがないではないか」―そのとおりなのだけれど、それでもあえて選んでみると、私には、昨年生誕150年を迎えた、モーリス・ラヴェル...
本の話

『料理ノ御稽古』

私は、昨年お亡くなりになった嵐山光三郎さんの著書のファンで、古本屋で見つけるたびに(あまり高価でなければ)購入して読んでいる。 私は昔はTVをあまり見なかったので、はっきりした記憶はないが、一時期はTVにもよく出演されていたように思う。あの...
日記

「最近、手書きしてますか?」

市民科学研究室の「TV科学番組を語り合う」で、NHKクローズアップ現代の「最近、手書きしてますか? 最新研究が明かす“頭を動かす力”」を取り上げたところ、常連参加者のYさんがさっそく「手書き」をめぐっての個人的回想を市民科学研究室メーリング...
生活

MDとTADとオーディオ機器類の処分

このお正月にCDを整理したことを記したが(こちら)、それに伴って、オーディオ機器3台、MDディスクとDAT(テープ)、そしてオーディオ機器類を繋いでいたケーブルを十数本(昔使っていたが交換して不使用になっているものも含めて)を処分した。 幸...
NPO

「TV科学番組を語り合う」を存続させるために

4年以上も続けてきた意見交換の場を存続させるにはどうするかで悩んだ。市民科学研究室で月2回のペースで実施している「TV科学番組を語り合う」のことだ。どういうわけだか、ほんの時々は参加者が2、3名増えたりするものの、4名の常連以外、ほぼ誰も参...
教育

3冊読破で単位取得・卒業

私は聴講型の授業があまり好きではない。 講師の話が大いに刺激を受ける、興味深くて感銘を覚えるようなものなら別であるが、そんな講義はめったにない。ほとんどは、「どこかの本に似たようなことが書いてある」内容を水で薄めたようなものであり、その講師...
生活

イカシカ大学

最近遭遇したちょっと面白い出来事を2つ。 一つは親子の会話。小学校3年生くらいの男の子とその母親が、御茶ノ水駅から聖橋を通って、東京科学大学のそばを連れ立って歩いている。「ここ、東京科学大学っていうところだけれど、前は違ったの」「ええ? 何...