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三善晃の「反戦三部作」

ある特定の曲や演奏を毎年決まった時期に必ず聞くという習慣のある人は、きっと多いだろう。私の場合は、次の2つになる。 クリスマスの時期には、バッハのミサ曲ロ短調をまず聴き、その後に、クリスマスにちなんだお気に入りの声楽のディスク―ジャズやポッ...

人は一生に何回旅行するか

ある旅行好きの知人がいる。 その人のことを、「(仕事柄もあるとはいえ)この人、いったい年に何回旅行しているのだろう」と羨ましくも、多少訝しく思ったりする。 仮に「日帰り」は除くとして、「1泊2日」以上の旅行はそれなりに金と時間がかかる(交通...
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聴こえなかったと後で感じる音

ルイザ・ボラック (Luiza Borac)という、現役で活躍しているルーマニア出身の女性ピアニストの演奏を初めて聴いて、ちょっと驚くことがあった。大変高い技量を持つピアニストなのだが、ちょっと弾き方にクセのようなものがあり、そのためなのか...
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一生で知り合う人、やり取りする人、付き合う人の数

普段使っていてるGmailが先日「アクセス不良」となり、その原因のひとつに「登録メールアドレス」(連絡先)の数が多すぎる」ことが挙げられていたので、さっそくGmail画面の右斜め上にある「Google アプリ」を開いて、「連絡先」から、今後...
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選挙するのに不要なもの

選挙のたびに思うことがある。 選挙カーで、スピーカーでがなり立てながら自分への投票を候補者本人や「ウグイス嬢」が連呼すること。候補者のポスターがずらりと並んだ立て看板(掲示板)。 これらはもういらないのではないか。 昔あった「電話帳」が姿を...
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「祈り」とは何だろうか

およそどのような宗教でも「祈り」は必ずあるように思われるが、どうだろうか?そして「祈り」とはいったい、どういう意味を持つ行為なのだろうか? キリスト教、イスラム教、ユダヤ教は唯一神に祈りを捧げる、代表的な有神論の宗教だ。この場合、祈りは神と...
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落ち着きのない世界

デジタル機器のために、世界がどんどん落ち着かなくなってきているのではないか―私はそう感じることが多い。その感覚からどうやって逃れることができるか、どうやって落ち着きを取り戻せるか、に悩んでいる、とも言える。 私が携帯電話・スマホを持たないで...
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満員電車に乗れない人

日本人の大人のほぼすべての人が経験したことがあって、その酷さに嫌気がさすものの、「誰もが我慢しているのだから……」と我慢して、あえて文句を言わない―そんな事象の典型的なものの一つが通勤ラッシュ時の満員電車であろう。平日の毎晩毎夕1時間ほども...
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科学的態度・生き方、というもの

科学的態度・生き方、というものがありそうだ。 それは科学の専門家であるかどうか、高度な科学の素養があるかどうか、にはほとんど関係がないように思える。 基本は、「どんな他人の意見・見解・学説……も鵜呑みにしない、疑ってかかる」ということ(整合...
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間違いを「隠す」学者

私がもっとも嫌いなことの一つは、学者であるにもかかわらず自分の非(専門家としての判断の間違い)が明らかになった場合に、そのことを自分自身で公表することもなく、まるでそんなことなどなかったかのように、これまで通り「先生」「先生」と崇められる環...