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「缶詰」を知らない自分に驚く

正月の休みの楽しみの一つは、好物の"ぜんざい“をいただくことだ。好物なのだが、なぜか正月にしか食べない。甘みをきかせた茹で小豆の缶を開けて、小鍋に入れて水を加えて火にかけて、そこに焼いたお餅をいれるだけ。「小豆ってほんとにうまいよな~」と毎...
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記憶のメカニズムの不思議

記憶という生物に備わった機能は、生物が生きることの根幹をなしている。誰しもが「覚えている/覚えていない」「忘れる/忘れない」「思い出せる/思い出せない」……という記憶のインプットとアウトプットを、意識的にしろ無意識的にしろ、際限なく連続的に...
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地図のない旅

地図のない旅は不安な旅であろう。だが、驚きと発見のいや増す旅であるかもしれない。地図をたどる旅も、むろん地図から読み取れる以上のものをこの目で見出しこの身体で感じ取ることになるわけで、何も驚きや発見が損なわれているわけではない。だが、地図の...
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あと、10日、100日、1000日、10000日の命

人は自分の死をどこまで意識して、自分の生を自分で律することができるものなのだろう? 一種の思考実験として、私は時々、「あと〇〇日の寿命だと宣告された場合に、(今の)自分はどうするだろうか」と想像してみることがある。 あと10日。これはもうパ...
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三善晃の「反戦三部作」

ある特定の曲や演奏を毎年決まった時期に必ず聞くという習慣のある人は、きっと多いだろう。私の場合は、次の2つになる。 クリスマスの時期には、バッハのミサ曲ロ短調をまず聴き、その後に、クリスマスにちなんだお気に入りの声楽のディスク―ジャズやポッ...

人は一生に何回旅行するか

ある旅行好きの知人がいる。 その人のことを、「(仕事柄もあるとはいえ)この人、いったい年に何回旅行しているのだろう」と羨ましくも、多少訝しく思ったりする。 仮に「日帰り」は除くとして、「1泊2日」以上の旅行はそれなりに金と時間がかかる(交通...
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聴こえなかったと後で感じる音

ルイザ・ボラック (Luiza Borac)という、現役で活躍しているルーマニア出身の女性ピアニストの演奏を初めて聴いて、ちょっと驚くことがあった。大変高い技量を持つピアニストなのだが、ちょっと弾き方にクセのようなものがあり、そのためなのか...
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一生で知り合う人、やり取りする人、付き合う人の数

普段使っていてるGmailが先日「アクセス不良」となり、その原因のひとつに「登録メールアドレス」(連絡先)の数が多すぎる」ことが挙げられていたので、さっそくGmail画面の右斜め上にある「Google アプリ」を開いて、「連絡先」から、今後...
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選挙するのに不要なもの

選挙のたびに思うことがある。 選挙カーで、スピーカーでがなり立てながら自分への投票を候補者本人や「ウグイス嬢」が連呼すること。候補者のポスターがずらりと並んだ立て看板(掲示板)。 これらはもういらないのではないか。 昔あった「電話帳」が姿を...
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「祈り」とは何だろうか

およそどのような宗教でも「祈り」は必ずあるように思われるが、どうだろうか?そして「祈り」とはいったい、どういう意味を持つ行為なのだろうか? キリスト教、イスラム教、ユダヤ教は唯一神に祈りを捧げる、代表的な有神論の宗教だ。この場合、祈りは神と...