たまたまだけれど先日、一日に3つの測定器を扱うことになった。
精密な振動測定に用いる(おそらく日本で一番使われている)Rion VM-55、そして同じく振動測定のために、中古のiPhone8にアプリを入れて、長時間(2週間ほど)おおまかにデータを測れるようにしたもの、そして大半の電波(ミリ波だけは拾えない)と低周波磁場の電磁波を同時に測るEMF-390、の3つだ。
前2者は、地下を通る横浜環状南高速道路の地下トンネルを掘進しているシールドマシンからの振動が、地上部のお宅にどう伝わってくるかを調べるもので、現地に赴いて住民の方々とお話をして、工事現場直上のあるお宅で測らせてもらった。地元の(そして計測器を貸与してくださる大学)の協力があってこそ可能になった測定だといえる。後者は、私が測定に赴いたのではなく、愛知県にお住まいのある方が、マンションを購入しようと下見をなさった際に、その部屋の近くに、携帯基地局(電波、すなわち高周波)と変電設備(低周波磁場)があることに気づき、市民研のサイトをご覧になって、そこで推薦している測定器を購入したものの、やはり使い方がよくわらかにので教えて欲しい、とのリクエストをいただいて、私がオンラインで計測器の使い方を説明したわけである。
偶然にもこの出張計測とオンライン相談が重なった。そこで、改めて「測定することにはどのような意義があるか」について、普段考えていたことを簡単にまとめて、「市民研チャンネル」に動画をアップしておいた。
その動画はこちらから。
市民が手掛ける測定活動
