朝が好き、朝が大事(1)

生活

一日の移り行きは、四季の移り変わりと、どこか似たところがある―どれくらいの人がそう思っているのかはわからないが、私は、朝、昼、夕方、そして夜の時間帯に感じるものが、それぞれ春、夏、秋、冬の季節感に通じるものがあると思っている。

4月の後半に自分の誕生日が来ることも関係しているのかもしれないが、私が1年で一番好きな季節は、初夏を迎える少し前のこの春の時期なのだ。新緑に満たされる5月の前の、植物たちの初々しい感じ。新学期でクラス替えがなされて、クラスの雰囲気がまだ慣れっこになる前の新鮮さを残している、あの感じ。

その感じに似たものを、一日の「春」である「朝」に少しばかり感じている。
朝は一日の始まりであり、そこに何らかの「始まりの新鮮さ」を求めることは、考えてみれば、当たり前であるようにも思える。

たとえ、いろいろ意に沿わない、気を滅入らせることがあったとしても、とりあえず、朝の光を浴びて目を覚まし、太陽と地球の周期のもとに、1個の生き物として、新たにまた蠢き始めることができる―それはやはり幸せなことではないだろうか。

この「春っぽい気配」を身体の内側からも感じ取れるので、私は朝が好きなのだと思う。

PS:それだから、ということなるのだろう、「朝鮮」という国名は、その言葉だけをとってみてだが、やはりとても素敵な国名だと思っている。

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