月刊『文藝春秋』29冊超速読み

生活

連休も終わろうとしていますが、皆さんは何か普段とは違った特別なことをなさったでしょうか?

私は、妹と母親に久しぶりに会ったことくらいかな……と思い返していたら、ひとつだけ偶然の特別な出来事があったので、それを記しておきます。

自分の住んでいるマンションにゴミ出しに行くと、そのごみ置き場に、月刊の『文藝春秋』がなんと、2022年1月号から2024年5月号まで全冊が紐でくくって捨ててありました。

普段この雑誌をまったく読まない私ですが―というより、『週刊金曜日』を時々、ひと月かふた月分まとめて図書館から借り出してめぼしい記事を読むくらいがせいいっぱいで、『中央公論』『世界』などの一般向け総合誌に目をとおすことなどとてもできない―、捨ててあったものの背表紙の特集タイトルをみると、なかなかおもしろそうなものもあったので、5冊だけ抜いて自室に持ち帰りました。

パラパラとそれらに目をとおすと、気になる連載に出くわしてしまい(新連載「不老長寿への挑戦 老化は治療できるか」)、その連載を続けて読みたくなりました。

いちいちその該当号を抜き取るのも面倒だし、他の面白い記事なんかもありそうな気がしたので、大変重かったけれど残りの号を全部(24冊)を、洗濯物を干す時に使う大袋に入れて持ち帰りました。

そこで、せっかく全部揃っているのだから、と意を決して、面白そうな記事はカッターで切り出しつつ、すべて読んでしまうことにしました。

なかには「芥川賞受賞作品」も3年度分ありましたが、そんなものには目もくれず―私は文学についてはひねくれているので古典的な(と自分で思える)作品しか読まない―、「科学と社会」に関係しそうなものを中心に、5時間ほどかけて一気読みしました。

切り抜きした記事を1つずつホッチキス止めして積み上げると、15センチくらいになったでしょうか、足元はバラバラにした雑誌とその背表紙の削り屑の山。出かけなければならない時間が迫っていたので、無我夢中で読みました。

どんな図書館も置いている、おそらく一番売れている月刊総合誌なのでしょうけれど、こんなふうに一気読みしてみると、2年ほどとは言え、世の中の動きのいくつかを思い返し、考えてみることができたのは、よかったと思います。

時々は、『文藝春秋』の記事をネタに、批判的な読み解きも入れて、議論してみるのも面白いかな、と思います。「科学と社会」の話題といえども、私が購読している(これらしか購読していない)、『nature
ダイジェスト』『日経サイエンス』『科学』『MIT Technology Review』だけからは取りこぼしてしまいそうな、それなりに重要な話題を拾っていくのに、役立つような感じがしました。

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