「羊飼いの笛のキャロル」の美しい思い出

思い出話

ちょっと気が早いですが、友人からの「クリスマスコンサート」のお知らせが届きましたので、紹介したいと思います。

このコンサートの主催者の加藤牧菜さんからは、これまでいろいろお誘いを受けて、3度ほど会場に足を運んだことがあります(一つは今回の歌い手、ソプラノの駒井さんのフランス歌曲のコンサートでした)。どれもこじんまりとした会場で(1つは確か加藤さんのお知り合いのお宅でした)、非常にアットホームな雰囲気の楽しい集いでした。

今回は六本木の教会のなかのようですね。

予定曲目に挙げてあるものは、クラシック音楽に親しんでいる人なら、馴染みのある曲がほとんどかもしれません。ただ、その中の一曲、ラターの「羊飼いの笛のキャロル」はきっと知らない人もいることでしょう。この曲を選ぶあたり、さすが牧奈さん、と言いたいところですが、私は大好きなこの曲を聞くとどうしてもある情景が蘇ってきて、胸がジーンとしてしまうのです。

福島事故の放射能の問題で、盛んに講演をしていた時期のことです。生まれて間もない息子さんのこともあって(そして保健関係の仕事をなさっていることもあって)、詳しくいろいろ教えていただきたいとお願いされて個人的にやりとりすることとなった、30代後半くらいの女性でAさんという人がいました。私の自宅からもそんなに遠くない二子玉川に住んでいらしたこともあって、その田園都市線の駅の近くで3回ほど会ってお話したことがあります。お礼にとプレゼントをいただいたりもしました。個人的なことも含めていろんなことを話したように思います。夫の仕事の関係で、海外に行かれる前に会ったのが最後でしたが、昼下がりの、誰もいないデパートか何かのビルの屋上で、Aさんが当時よちよち歩きのかわいい息子さんを連れてきたので、私は小1時間もその息子さんと一緒に遊ぶことになりました。クリスマスの近い時期でしたが、ポカポカと暖かく、ほんとうに時が経つのを忘れて楽しく過ごしました。Aさんとも何度も顔を見合わせてにこやかに微笑み合ったのでした。

その時にお別れの品としてお渡ししたのが、このラターの「羊飼いの笛のキャロル」が冒頭に収められている、クリスマスキャロル集のCDでした。
(後に、「一緒に聞いていますが、息子もなんだか楽しいみたいですよ……」とのメールをいただきました。)

さて、どんな曲かと言うと……。
Shepherd’s Pipe Carol – John Rutter, The Cambridge Singers, City of London Sinfonia

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