『日経サイエンス』破損事件

NPO

長年購読してきた雑誌に、それの郵送に際して何かトラブルが起こるなど、想像したこともなかったが、先日、その「破損」事故が起こった。

市民科学研究室の郵便受けの受け口は、A4 の大きさの書類や雑誌であればそれを収めた封筒なら横長のサイズがギリギリ入る大きさになっている。むろん、それを横ではなく縦にして入れれば、受け口から10センチほどはみ出てしまうが、本体の大半は収まる。

先日、郵便受けから郵便物を取り出そうとすると、ギュウギュウに押し込められているためか、ひっかかってなかなか取り出せない。ようやく取り出すと(その封筒1つだけだったれ)、それは長年購読してきた『日経サイエンス』の最新号であった。見事に(!)背表紙が折れてしまっており、読めなくはないが、いったんひしゃげてしまった背表紙・表紙・頁は元に戻らない。……絶句してしまった。

本郷郵便局(本局)に電話をし、担当部署の人に、何故こんな入れ方をしたのか、入れた本人(配達人)は誰なのかを問い糾した。「その封筒には<折り曲げ厳禁>との表示がありますか」「市民科学研究室様のポストは口が小さいのではないですか」「配達者に注意しておきます」と、配達側の非を認めない態度に出たので、「書店なら返品や弁償の対象になるような破損ですよ」「その配達人が二度と同じことをしないという保証はあるのですか」とかなり強く叱責する調子で言い返した。その結果、「明日、配達した本人をそちらに向かわせてお詫びさせていただきます」となり、本日その御本人が事務所に来た。

本人は若い人でかなりビクビクしている感じだったので、「この大きさの封筒だったら横向きにすれば入ることはわかりますよね」とだけ、当の雑誌と封筒を示して言って、引き取ってもらった。

おそらく、「防犯のために郵便物はポストにしっかり納めること」との通達が出ており、そのことが頭にあって、配達人はA4サイズの雑誌を収めた封筒をぎゅうぎゅうポストに押し込んだのだと思う。しかしそれを十把一絡げにやられてしまってはかなわない……。

20年以上、毎月配達してもらっている雑誌に、初めて起きたトラブルだった。

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