会員を募ってその方々に会費をいただきながら成り立っているどんな組織でも、会員の入れ替わりがあるのは当然のことであろう。
新しく入会する人は、当然のことながら、何らかの期待をもって入会することになるから、会の活動がその期待に沿わないものであったり、人間関係を含めて何か期待を損ねるようなことが発生すれば、それが離れていく原因になるだろう。
ただ、それなりに円滑なコミュニケーションがとれる雰囲気が会にあれば、そうした状況になっても、会員からの苦言・諫言をふまえて、会の活動の改善をはかっていくこともできるはずだ。
年度の変わり目に離れていく(退会する)方々が、毎年数名出ているのが、市民科学研究室の現状だが(新しく入会する人も数名から十数名いるので、会員総数としてはあまり増減がない)、運営側から見て、離れていくそれぞれの方々の離れていく理由が、十分には把握できない場合が大半であることが、なかなか悩ましいことではある。
そのうちの多くの方では、高齢であるために身辺整理の意味も込めて、メールや記事論文を読むことやイベント参加の頻度をぐっと落としていこう、という理由があると思われる。長年ご支援いただいた方々で退会される場合は、ほとんどがこの理由だと思われる。ご本人からの「今回で退会いたします」との連絡が入る場合がほとんどで、改めてこちらから感謝の意をお伝えすることになる。
しかし、その方が高齢とも言えず、2年か3年ほどは会員になっていただいたのだが、退会なさることになる場合は、残念ながら、その理由はこちらに告げられることなく、会費が支払われないままになる、ということで退会に至る。そうした場合は、こちらから「ぜひご継続をお願いします」とのお願いメールは1年間か2年間ほどに3,4回お送りすることにはなるが、「よろしければ退会の理由を教えください」とは尋ねるのは難しい。なので、理由がこちらにはわからないまま離れていくことになる。
会員の入れ替わりの「新陳代謝」があるのはあたりまえとは言え、ずっと気になっていることではある。