衣服の革命

環境

衣食住という言うが、食と住については、私はこれまでも市民研で座学の講座やワークショップや体験ツアーなど、いろいろな形で個別のテーマを設けて、扱ってきた。しかし、「衣」は、例えば次のような本があることはわかっていたが、こうした問題にどこから手を付けていいのかがよくわからず、きちんと調べることさえもしないままほうっておいた、というのが正直なところだ。

ところが先日、テレビ東京の「ブレイクスルー」という番組の、8月3日に放送された「猛暑の夏に嬉しい!涼しくて臭いが気にならないTシャツとは」の回で、COVEROSS(カバロス)と名付けられた新しい衣服を作る、hap株式会社の社長の鈴木素さんの仕事が紹介されているのを観て、「はやり世の中には、”環境問題としての衣服(アパレル)”に全力で取り組んでいる人がいるのだ」と感心してしまった(以下はその番組の紹介動画)。

要は、快適で様々な機能性を付与して、一生その服を使い続けていけるように、あなたの服を(「愛車」ならぬ)「愛服」に変えてしまおう、という技術革新だ。新しい服を買わせるのではなく、手持ちの服を作り変えてしまう、という点が肝心だ。

その会社を紹介した短い別の番組でも、アパレル産業がもたらしている、巨大な環境と(児童労働などによる)労働者の健康などへの負荷の一端が紹介されている。

炎天下でもそれを着れば涼しく感じられる服、汗をかいても匂わない服、伸縮自在で体のサイズを問わない服、そしてマラリアで苦しむバングラデシュで蚊を寄せ付けない素材の研究をすすめる……とユニークな様々な発想を技術化するところが、じつに興味深い。

私が知らなかっただけで、すでに『ガイアの夜明け』という番組でも紹介れていたようだ。

ガイアの夜明け登場! 魔法のTシャツ「COVEROSS(カバロス)」開発秘話

衣服について、市民研の会員さんが集って、この鈴木社長も驚くようなユニークなアイデアを出せるかどうか、ワークショップでもしてみようかな、という気がしている。

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