五本指靴下の効用

健康

私は下着と靴下は綿100%のものできるだけ使うようにしている。

汗の吸い具合、肌への感触がいいからなのだけれど、ただ、冬用に欠かせない、長袖のシャツとズボン下と(夏用とは違った)厚手の靴下のうち、靴下だけは綿100%というのはなかなか手に入れ難いので―夏場はひたすら「軍足」タイプのものを使っている―多少ポリエステルが入っていてもよしとしている。

その靴下を最近、これまで長く使っていた「二本指」タイプから、「五本指」タイプに切り替えた。

これは暖かさのためではない。何足かあるうちの1足は確かに、暖かさを謳った品ではあるが、わざわざ「五本指」に切り替えたのは「老化対策」のためなのだ。

「五本指」タイプは履くのがめんどくさい。足の指一本一本に靴下の所定の場所をあてがっていかねばならない。毎回それを行うことで、どうしても、足の指一本一本を意識し、手の指で触れて、多少なりとも普段と違う刺激をそこに与えることになる。そうでもしなければ、入浴時でさえ、つい一本一本の様子を確かめてみることをしないままになるだろうから、足の指の不具合や感覚の低下を見過ごしてしまうことになる。

五本指靴下には、意識が向かないがゆえに知らないうちに弱まってしまうだろう足の指に、老化をいくらか押し留める効用があるのではないかと思っている。

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