お正月に音楽CDの整理をした。
今の時代は、CDに収められた音源をPCに取り込み、それを高音質で再生することが簡単にできるようなったので、ここ数年で徐々に、これまでに購入したCDを、一部を除いてすべてPCにコピーしてきた。それが昨年末にほぼ終了したので、一気に中古店で売りさばくことにした。
それでも、どうしても手元においておきたいと思えるものが、少なからず出てきた。
歌詞や台本を収めた解説書があまりに分厚くて、コピー(スキャン)の手間がかかりそうなもの。その作曲家や演奏家が大のお気に入りで、そのCDが今では到底手に入り難いもの。そのCDを手にするだけで懐かしい記憶がよみがえってくる、思い出の詰まったCD(ごく少数のサイン入りを含む)。⋯⋯
しかし、そんな御託を並べていると、いつまで経ってもCDは減らない。そこで上限を500枚とした(「◯◯全集」といったボックスものも、その収録枚数を数え入れて)。
新譜はもう買わず、ネットの配信サービスを利用する。それでも、限られた時間のなかでは、興味を引きそうな「自分にとって未知・未聴の」CDが多すぎて選択に困ってしまうほどだ。
「好きな曲の好きな演奏」を100枚程に厳選し、それ繰り返し楽しむ―書物についても100冊程度で同様に―というのが、いわゆる定年退職の時期を迎えた者にはふさわしいし、理想ではないかと思えるのだが、なかなかそうならない。私もそうだし、多くの人もまたそうではないだろうか。
でも、「増えすぎたモノ」をどう処分していくかは、言うまでもなく、どこかで何らかの決断をくださねばならないことであり、おそらく70歳半ばになる頃には―よほど特殊な恵まれた環境にいない限り―「身軽」になっておかないと(あるいはそうなる確実な見通しを持てるようになっていないと)、妙な後悔をかかえたまま最期を迎えることになるのではないだろうか。
「本の処分」という、CDよりはるかに頭の痛い問題の解決に向けて、今年は、できるだけ知恵を絞ってみよう。(と言いながら、新年早々にまた何冊かの本を買ってしまっている⋯⋯どうしよう?)
◆今日のおすすめ
以上500枚のうちには、愛してやまない演奏家のものがある。その一人、ハーモニカ演奏の名人、トミー・ライリー(Tommy Reilly)の一枚を楽しむ。新年早々、爽やかでご機嫌な気分になること請け合いの一枚だ。
ヴォーン・ウィリアムズ:ロマンス/タウスキー:ハーモニカ協奏曲/ムーディ:小組曲/ジェイコブ:5つの小品(レイリー/アカデミー室内管/マリナー)


