国政選挙であれ自治体の選挙であれ、私は選挙権を持ってから、たぶん、2、3回を除いてすべて(期日前を含めて)投票所に足を運んできたが、その経験を重ねるにつけてますます、選挙にまつわる諸々の事柄について「もういい加減にこんなやり方はやめてほしい」と思うことが多くなった。
まずは町中に貼り出すポスターや掲示板。あれはいらない。投票用紙を各戸に配る際に「選挙広報」を必ず添えるのであれば、それをみればよい。もちろん近年は、候補者(もしくはその所属政党)のそれぞれが自身のウェブサイトを持っているから、「公約」などはそこでチェックすればよい。無駄な税金を使わないでほしい。
次に、あの選挙カーでの連呼。車で横を通り過ぎるだけの短い時間で、候補者が主張したい言い分の中身が伝わってくるはずがない。うるさいだけで、迷惑である。NHKの政見放送を、選挙期間中はネット配信して何度でも自由にみることができるようにすればよい。選挙カー連呼を止める代わりに、各地の小中高の校舎を使って、夜の時間帯になるが、地元市民がいつでも参加できる「演説会」を開くようにしてほしい。入りきれない場合は、場外にモニターを置いて、見てもらえばよいのではないか。学校に1台、それくらいの設備は備えることは可能だろう。
それと、今はないけれど、独立した中立の機関が作成して公開する「候補者データベース」がほしい。どの候補者についても「これまでに公表した公約」「その実現・実行の度合い」「このたびの選挙での公約」と、公約以外の政治活動の実績を一覧表にして、どんなことに力を発揮してきた(あるいは発揮してこなかった)人なのかが、ある程度はっきりわかるようにしてもらいたい。当然のことながら、どの政党に所属しているかによって「公約の実現」が大きく左右されるが、それでもその個々の議員がその個人でしかできない何かをなしてきたのかどうかを判別することは、詳細な一覧を作れば、可能になるだろう。また、“有言不実行”の実態もその一覧の履歴を通して明らかにすることもできるだろう。
いつか「電子投票」も実現してもらいたいと思うが、やはり時間を作って投票所に行くという行為は、それなりに有権者としての自覚を促すことになるだろうから、容易には手放してはならない様式であるとも思える。

