「あさイチ」と市民科学

科学と社会

NHKの「あさイチ」はどれくらいの視聴率なのだろうか。もしかして、「朝ドラ」よりも高い時があるのではないかと私は思っているのだが、どうだろうか?

私はいつか、この番組の扱ってきた様々なテーマを、市民科学の観点から分類し、それを手がかりにして、以前行った「生活者と科学技術の関わりの20分類」―それはじつは市民研のウェブサイトの「アーカイブから記事を探す」のメニューに反映している― を大きく改定したいと思っている。

この番組は全体で毎回1時間45分ほどだが、メインテーマに沿った部分は70分程度ある。しかもそれが月曜日から金曜まで毎日で、「生活者と科学技術」に直結する内容のものも少なくない。私が驚くのは、そのテーマの選定が毎回けっこう斬新な感じがするにもかかわらず、その70分という長丁場を、冗長さをまったく感じさせないほどに、かなり高い情報密度で構成している点だ。

事前にこれだけの中身を仕込んでおくとすれば、テーマの大枠別に(食、健康、日用品、よくあるトラブル……などなど、こうした切り分けも実際はどうしているか、気になる)複数のスタッフがいて、常時情報を集め取材して検討を重ねているはずだ。嘘や科学的にいい加減なことも流せないから、実験しての検証なども、場合によっては行っているはずだ。

海外にこれに類した番組があるかどうか、私は知らないが、「市民科学」的な視点からみて、これほど一般の人々の科学リテラシーを養うことに貢献している番組は少ないのではないかと思うのだ(最新の科学知識を提供する番組ならいくらでもあるが、それを観たからといってリテラシーが高まるとはまったく限らない)。

「あさイチ」ファンの一人として、この番組の市民科学的な活用法をうまく提案できればと思っている。

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