薬缶の物理学

科学

最近、もう20年以上も使い込んだせいで、表面全体が黒くなってきた(徐々にホコリが付着して焼け焦げてこびり付いたからか?)小型の薬缶(やかん)を、買い替えた。

コーヒーやお茶を入れるのに使うお湯を沸かすわけだから、1リットルも入らないくらいの小型でいいのだが、安全のために、あの口の所に「笛」が付いているものを探そうとすると、なかなか適当な大きさのものが見つけられない。でもやっと、ネットでいろいろ探して値段もそこそこで長持ちしそうなものを選ぶことができた。

それで沸かしてみて思ったのだが、薬缶の円形の底の面積が、以前のものよりかなり大きいせいか、沸騰するまでの時間が早いように思われる。ただ、底が大きいだけに、火力を強めにしているからかもしれず、エネルギー効率としてはどちらがよいかを簡単には決められないようにも思う。ステンレスであることは同じだが、厚みも若干違う。

「これはなかなか難しいぞ……実験してみないとわからないだろうな。」

というわけで、10種類くらいの薬缶で比べて、一番熱効率のよい薬缶(とそれに合わせた火力の大きさ)を決定できたら面白いだろう。毎日のことだから、省エネになる薬缶の選び方や使い方も、決して無意味なことではないはずだ。

熱効率を決める条件は何かを探る、これは立派な「薬缶の物理学」になると思われる。

PS 違った話題ではありますが、「ガスコンロの健康リスク」についてしゃべった動画をアップしましたのでお知らせしておきます。

タイトルとURLをコピーしました