市民研会員の皆さんのなかには、市民研が音声ガイドを使ったイベントなどをいくつか手がけてきたことを覚えていらっしゃることでしょう。
市民研の会員でもある伊藤瞬さんが、音声ガイドの新技術(GPSと連動してスマホやタブレットで自動再生できる技術)を開発し、新会社(「THD」)を設立して事業展開なさっていることもご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
これまでも私は伊藤さんといっしょに、この独自開発されたアプリ「COCOKIKU」を使って、
・谷中芸工展での「千駄木エリア街歩き」
・本郷にある有名な旅館「鳳明館 館内案内」
・東京大学本郷キャンパスを巡りながら学ぶ「東大医学部・医学史巡り」
・日暮里富士見坂を守る会との共同で「富士見坂案内」
・小石川植物園音声ガイド
などのために音声ガイドコンテンツを作り、イベントとしてお披露目してきました。
THDはこれら以外に、独自に
・JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテック 音声ガイド
・早稲田大学キャンパスツアー音声ガイド
をはじめ、様々な事業を手掛けています。
そしてこのたび、「近江八幡市内の建築物案内の音声ガイド」が近江市内のいくつかの景観保全や観光に関わる団体や公営財団法人の事業として実施されることになりました。
次のTVのニュースで、その様子がよくわかりますが、有名な建築家ヴォーリズが近江八幡市内に残した建築物をスマホを片手に巡ることができるものとなっています。
ヴォーリズ建築を楽しむ音声ガイドを発表 近江八幡
これをきっかけに、街歩きや観光の新しいスタイルとして、全国の各所にこの音声ガイドが広がっていってほしいと思います。
伊藤さんとはこの音声ガイドの活用を主軸にした「21世紀型グランドツアー」(仮称、「グランドツアー」の意味は自分で調べてください)という研究会を立ち上げようか、と話し合っているところです。地理や歴史に関心のある若い方々に入ってもらって、一緒に「街を深く知る、街から深く学ぶ」新しい活動を創っていきたいと思っています。