東京都の「フリースクール支援事業」を請け負っていて、この1月から3月にかけて数回、都内のフリースクールに赴いて「授業」を行うことになっている。
「料理作りで科学を学ぼう」「実際に測って電波のことを知ろう」「まち歩きで防災を学ぼう」というメニューを掲げているのだが、他の団体でこうした内容を提供できるところが少ないのか、思っていた以上にリクエストが来る。
先日、このメニューの中の、電波・電磁波について、日野市の豊田にあるフリースクールで授業をした。スタッフの方が2名、子どもたちが8名(小2から中3まで)だったが、私が一番驚いたのは、公立の学校になじめないからこそフリースクールに在籍している子どもたちなのだろうけれど、「何が原因でなじめないのだろう」とこちらが思案してしまうような、つまり、その原因が、この2時間ばかりの授業のなかではまったく推測できそうにない感じの子どもたちがほとんどだったということだ。
スライド使った「電磁波って何? 電波って何?」という話には、皆が食いつくように集中していたし、こちらが出す質問にも懸命に考えて答えてくれていた。計測器(低周波磁場測定用に2台、高周波測定用に2台)の使い方を説明して、子どもたちに実測してもらったのだが、これまた「探検」する気分で大いに盛り上がってくれた。8人のなかの年上の女の子は、目に見えない電磁波をどう理解するかで非常に的確なセンスを発揮していたし、小5くらいのある男の子は「理科博士」と言っていいくらい知識が豊富で、私の方がびっくりしてしまった。スタッフに尋ねてみると、「いつも分厚い子供向けの理科事典を持ち歩いて読んでいる子なんですよ」とのこと。さもありなん。そんな「博士」っぷりが、学校では嫌われてしまっているのだろうか。私なら、そんな子に対して、いくらでも自学自習して先に進めるよと奨励するのだが、学校ではそうしたことが叶わないのだろうか……。
もう一つ新たに気づかされたのは、大人と子どもとで一緒に計測すると、双方が楽しくしっかりと学べるだろうこと。家の中の種々の家電製品、家の外の携帯基地局や諸々の電気関係の設備を、測定器に現れる数値をみながら、あれこれいろいろ意見や疑問を交わすことになる。こんなにいい勉強の仕方はないのではないか。「子ども料理科学教室」もそうなのだが、今後、電磁波の実測でも、そうした「親子ともども」の機会を設けてみたいと思う。


